読書を楽しむには

書くには読むしかない

今でこそ読書が趣味と言っているが、じつはそれほど読んでいない。

読書は昔から嫌いではなかったけれど、ほかにもいろいろ忙しくしていてほとんど読んでいなかった。

ところが、作文するお仕事をするようになると、インプットしないことには書けないことに気がついた。

インプットは何も読書に限らない。でも、読書ほど気軽で効率よく上質なインプットができるものはほかにない。

読書は、あらゆる経験値を簡単に上げてくれるのだからたまらない。

読んだら書きたくなる

人というのは、いいことをインプットすると、誰かに教えたくてたまらなくなる。読書で得た知識や情報は、どこかでアウトプットして誰かに知らせたくなるのだ。

もちろん作文だけがアウトプット手段ではない。しかし作文は、おしゃべりとはまた違う気軽さがある。何より相手がいなくても好きな時にできる。そのうえ読書すると、まず間違いなく作文が上達する。それは一つには読んだことが作文のいいネタやこやしになるからだと思う。

読書ガイドを持とう

趣味の読書は、こま切れの時間で楽しむのがいい。

読書は気が向いたときにすぐ始められて、いつでもすぐやめられるのがいいところだからだ。

途中で切り上げるのが苦手という人もいるかもしれないけれど、タイマーで切り上げる練習をすれば、案外すぐ慣れる。気が向いて読み始めれば、本の世界に戻るのはかんたんである。

何を読めばいいのかと悩む時間がもったいないので、お好みのガイドを持つのがおすすめだ。

新潮文庫の100冊は、読書が好きになってほしいという願いがこめられたジャンル・新旧バランスよく選ばれたラインナップ。読書に自信がない初心者にちょうどいいガイドかもしれない。一冊ずつ読み進めていくと楽しい。

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