作文をわざわざ習うメリットの一つは、無理なくあなただけのエピソード積立ができることです。
おもしろかったこと、かなしかったこと、うれしかったこと、感動したこと、何でもいいんですが、その場でパッと気の利いた話を思いつける人は滅多にいません。
だからといって何もなかったわけではないですよね。もったいないことに、わたしたちはどんどん忘れてしまうもののようです。
自己紹介や就活で自分の人となりや実績を伝えたいとき、自分らしい具体的なできごとを織り込めたらいいのになあ、と思ったことはありませんか? でもいざというときには何も思いつかず、ただ漠然としたことしか言えずにがっかり。わたしもそんなことの繰り返しです。
こういうときこそ作文習慣を身に付けるといいんです。
作文を書くには、かならずできごとを思い出し、アウトプットしなければなりません。はじめはうまく思いつかなかったりうまく書けなくても、続けているうちにだんだん上手に書けるようになります。印象に残っているできごとは何回でも作文に書いてかまわないので、どんどんいろんなことが思い出されてきて、よりくわしく広がり、やがて深まっていきます。
作文は書くことよりも、こうして思い返したり考えたりする時間がとても大事なんです。そうした時間を積み重ねて築いたものがあなただけのエピソード積立という財産になるんですね。
具体的なひとつのできごとは、テーマごとにいくらでも書き分けができます。
たとえば運動部の試合で買ったときのできごとは、うれしかったこと、がんばったこと、努力したこと、協力したこととして書くこともできれば、勝負、運動、部活、友情といったテーマとつなげて書くこともできそうです。
自分だけのできごとを積み立て、人生のテーマと結びつけて、いつでもどこでも引き出して書けるようになることが教室の目標です。
さあ、あなたも読書作文教室でエピソード積立を始めてみませんか。