これまで20年近く、たくさんの方の作文を読みました。 はじめは何をどう書いたらいいのか戸惑っている人には、いろんなお話をしながら、好きなことや、ふだんよくしていること、最近のできごとなんかを聞いて、書くことをいっしょに決めながら書いてもらいます。 「わたしはきのう、近くの公園まで散歩しました。」と話したことをそのまま書いてもらうこともあります。 こんなふうに手取り足取り共同作業しながら作文する人もいれば、ひとりでどんどん書く人もいます。 いろいろなんですね。 「好きなことを書いてください。」と言っても、そうかんたんにはうまくいきません。 作文を習いに来る人は、残念なことに、たいてい作文が好きでなかったり、得意でないと思い込んでいる人が多いようです。 とくにお子様の場合、保護者自身に苦手意識があると、お子さんにも伝染する気がします。本を読まないことが劣等感になっている方も少なくありません。 小学生は案外本を読んでいます。図鑑やまんがは本のうちに入れない人もいますが、好奇心旺盛なので、興味を持った本は何でも熱心に読もうとするものです。今は忙しい子が多いですが、それでもまだ時間に余裕があるので、読む習慣をつけるには絶好の時期です。 作文も少しお話をすると、それが呼び水になって、自然とどんどん書き出せる場合がほとんどで、書くのも楽しそうです。 教室では、ひとりひとり進め方や課題が違います。小中高生には「言葉の森」のテキストを使うことが多いですが、受験を控えた子どもには、入試に合わせた練習もします。 1ページ程度の難しめの文章を毎日1回読んでもらうといった読む課題にも重点を置いており、教室ではその〇×クイズをします。 読むことが負担になるような場合は、読んだ本を紹介してもらったり、小さいお子さんには暗唱をしてもらうこともあります。 基本的にはZOOMでの対面レッスンで、だまって書いてもらっている間もつながったままにしています。場合によっては作文実習の間は接続しないでいったん退室してもらい、実習時間が終わるころにまた入室してもらうといったようなこともできます。電話がよければ電話でお話することも可能です。 メールだけの通信作文会員というのもありますが、それでも月に一回程度はZOOMか電話でお話するようにしたいと思っています。 作文を書くことが負担にならないように、とにかくこのレッスンの時間を書く練習の場として利用してもらえるようにしています。 作文は非常に個人的な作業です。自分だけのエピソードを振り返り、思いをまとめる機会です。書く習慣を身に付ける場にしてください。わたしはひとりの読者として作文を読み、メールでお返事をします。読者を意識することで、作文はおのずと上達します。 同時に作文のテクニックも学んでいただきます。書く習慣を身に付け、あなただけのエピソードを積み立てていき、どんなテーマでもどんな場でも、あなたらしい作文がらくに書けるようになることをめざします。 生活作文から入試対策、就活作文、あるいは自分史をまとめたいおとなの方までご参加いただける多種多様なレッスンで対応します。 ぜひお気軽に無料体験にご参加ください。
多種多様なレッスン