おとなが子どもにできること

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出産して母親になったとき、わたしも子どもにできることは何でもしたいと思ったものです。

質のいい教育を受けさせ、少しでも条件のいい仕事につけるようにしてやることが親の務めのように考えていた時期もありました。

今はちょっと違います。

質のいい教育って何?

教育とは、広辞苑によると、

教え育てること。望ましい知識・技能・規範などの学習を促進する意図的な働きかけの諸活動。

簡単に言ってしまうと、国にとって都合のいい国民を育てるために行うことだったみたいですよ。

国の都合は、時代や環境によって変わりますが、社会に役立つ人材を育てることが質のいい教育なんですね。

そこには個人的な資質や事情は配慮されてない感じです。

うちの子が不登校になったとき、社会からドロップアウトしたと思いました。

その後、発達障害と診断されたときには、もうどうすればいいのかわかりませんでした。

わたしまでひきこもり状態になって、ずいぶん悩みました。

誰にも頼れないと思っていた中、学校の先生やカウンセラー、医師など、たくさんの人に助けられ、そのときはじめて助け合える社会の大切さを思い知りました。

今の教育は、AIに負けない発想力と創造力、柔軟性のある優秀な人材を育てることにあるようですが、それは稼げる労働者や都合のいい国民になるためだけにあるのではありません。

人は誰でも社会からこぼれてしまう可能性があって、人は誰でもひとりでは生きられないことを知り、だからこそ人間社会で助け合うことの大切さを教えるのもまた教育なんですね。

おとなが子どもにできるのは、身を持って教え育てること。

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