読むことは大事、と何となく感じている人は多いのだけれど、後回しにされてしまいがちです。
読むのには時間がかかるし、成果もわかりにくい。
でも作文の訓練ほど読む大事さを実感し、読む力を伸ばせる方法はありません。
「読む力」以上に「書く」力は発揮できない。
佐藤優氏は『国語ゼミ』の中で述べています。
読んで理解できないことは書けないし、話せないし、聞いてもわからない。
あたりまえのことのように思います。
でも実際は、「読解力」に自信がなくても、そこそこ聞いたり書いたり話したりできていると思っいる人は少なくないように思うのです。
「読解力」はすなわち読む力のことですよね。
「読む力」がなくても、聞いたり書いたり話したり、そこそこできてるつもりになってしまってませんか?
「読む力」に自信がないなら、「聞く力」「書く力」「話す力」、自分が思っているほどないかもしれません。
それで思い通りの仕事ができるでしょうか。
「読む力」をおろそかにして、覚えることが勉強だと思い込んでいるとしたら、これ以上不利なことはありません。
いい作文を書くためには、読むことは欠かせません。感想文がそのいい例です。
Online作文教室「言葉の森」では、長文や本を読む課題を同時に行っています。
それが作文力アップにつながることだからです。
作文でアウトプットするから読むモチベーションが上がる。
読むことが大事だとわかっていても、なかなか読むだけの訓練は続けにくいものです。
読書好きでさえ、実際自分にどれくらい「読む力」があるのかを知る機会はありませんよね。
ところが、作文教室で作文を書けば、自然と読むようになります。また、自分の「読む力」が客観的にわかるようにもなります。
読むものは、感想文を書くために読む本にとどまりません。
作文を発表したり、読んだ本を紹介したり、クラスメートの作文や発表に意見を言ったりするための準備に、いろんなものを読む必要があるからです。
他者のアウトプットを聞いたり読んだりしていると、自分の「読む力」や「書く力」のレベルもわかってきます。
そのことが作文を書いたり、読むモチベーションにつながっていくんですね。
書く前の準備に重点を置いた作文の訓練が読む力を育てる
作文の添削では、書く力はもちろん、読む力もじつはほとんどつきません。
作文は答えのある勉強ではありませんから自学自習でこそ身につくものです。
この自学自習する力こそ、生涯役に立つことなんです。
Online作文教室「言葉の森」が作文教室のニーズがほとんどなかった頃から長年続いてきたのは、こうした本質的な勉強方法が身につく数少ない教室だったからだと思います。
忙しいお父さんやお母さんたちも、読む力を今一度、見直してみてはいかがでしょうか。