ブログでも作文でも感想文でも「何を書いていいのかわからない」というとき、ありますよね。
テーマがあってもなくても、作文の基本は自分の経験したことを書くことです。
見たこと、聞いた話、読んだものも含まれます。
そんなことわかってるって思うかもしれませんね。
問題は、自分の経験を書きたい文とどうやってつなげるかなんです。
そのコツがつかめたら、誰でも独自の文章が書けるようになります。
作文にぴったりの経験なんかない?
読書感想文を書くときのサポートは、まず読んだ本の要約をまとめることから始めます。
次にその本のどんな部分でもいいので、似た体験を思い返してみるんですね。
たとえば、身内を亡くした登場人物がいるとします。自分が祖母を亡くした経験をしていたら、そのときのことを思い出して書くんです。
読んだ本と自分の経験の接点を探すんですね。
どうしても似た体験がないときは、「わたしだったら」と想像したことを書きます。
誰かから聞いた話や見たこと、読んだ本から思い出したことを書いてもいい。
そういうことをしていると、書きたいことにぴったり合う経験なんて、そうめったにあるもんじゃないってことがだんだんわかってきます。
経験豊富な人は作文上手というのはほんとで、それは似た話をたくさん持ってるってことなんですね。
身もふたもないことを言いますと、読書感想文の場合は、似た話が書きやすい本をはじめから選ぶのがコツなんです。
似た話が書きやすいとはどういうことかというと、自分が経験したことや見たり聞いたりして知ってることを似た話として書けそうな本ってことです。
じつはこれ、読書感想文に限りません。
自分の経験や知識を種(ネタ)にできてこそ、独自のおもしろい作文が書けるようになります。
自分にないものを無理にうまく書こうとしても書けません。
作文は、自分の経験や知識に合わせて作っていくものなんです。
ブログを書くときもプロフィールを書くときも同じ。
経歴や実績だけでは案外差別化できません。上を見たらキリがないですから……。
読者は書いてる人がどんな人かに興味を持っています。
どれだけさりげなく、あなたの人となりを伝えるかが一番大事なこと。
あなた独自の経験や知識をありのまま魅力的に作文で表現できたらかなり有利だと思いませんか?
自分の経験や知識を自覚してない人が多過ぎる
「わたしそんなたいした経験してないし。」
「詳しい専門分野なんてありません。」
ってなことを言いたくなる気持ちはよくわかります。
わたしがそうですから。
だけど作文に必要な経験や知識を持っていない人はほとんどいません。
毎日の生活が経験であり、日々の学びが知識だからです。
それを自覚するかしないかだけのこと。
家族がふっと漏らしたひと言に笑ったとか、料理で失敗したとか、すべてあなただけの経験なんですよね。
いざ作文を書くとき、そうした経験や知識が引っ張り出せるかなんです。
そのために、書く人はたいていネタ帳を作ってるんですね。
日記とか手帳にメモでもいい。
日常のできごとがどれだけ貴重な作文の種(ネタ)であるかを知っている人ほど作文が上手なんですよね。
合わせて読んでほしい記事