言いにくいことを伝えるときに成否を分ける3つのポイント

iinikuikoto

どんなに言いにくいことでも伝えないといけないようなことがあるものです。

たとえばお詫びや釈明など。

テレビで見かける会見などは、「伝えないほうがよかったんじゃないの」と思うようなのもあったりしますが、日大アメフト部の加害者選手の謝罪会見には胸を打たれた人も多かったのではないでしょうか。

いったい何が成否を分けるのか。

自分で模索したことばで伝える。

謝る場合、「悪かった」「申し訳ない」という謝罪の気持ちが大事なのは言うまでもない。

でもそれは謝りたい側の一方的な気持ちに過ぎません。

被害者的には謝ってもらったところで何のメリットもない。

このようなとき、いくら上手でそつがない文章だからと言って、どこかから持ってきたお手本をそのままコピペしたような言葉を連ねられたらどうだろう。

わたしだったら誠意のなさにカチンと来るかもしれない。

どういう間柄で、どんな言葉遣いをし合う関係で、どんなことをしでかして、どんな迷惑をかけたのか。

それぞれみな違うはず。

非常に個人的なできごとに空々しい一般化された文章で謝罪されても腹立たしいだけです。

礼儀作法を調べて習うのはかまわないけれど、伝えることばは自分で探して自分で考えたことばにしたい。

そうでないと他人事のような態度ととられかねない。

せっかくの誠意が伝わりません。

体裁だけを取り繕わないようにする。

とにかく丸く収めようとかかるのは当事者より関係者周囲かもしれませんが。

とりあえず「謝罪は済ませた」といった態度で急いで幕をおろそうとする態度はとっても印象が悪い。

気持ちは伝えて終わりではなく、そこからが始まりだからです。

自分の気持ちを一方的に伝えただけで何も終わっていないという自覚が必要。

どんな反応も受けとめる覚悟をする。

誠意をもって伝えても、どんなふうに反応するかは相手のこと。

精一杯のことを伝えた後は、どんな反応も真摯に受けとめるしかありません。

許してもらおうとか、ほんとは期待してはいけないんです……。

伝えるとは、何かしら反応されること。

思いがけない反応に苦しむことも想定されます。

釈明やお断りを伝える場合も、敬意を持って、誠実な言葉で伝えるよう心がけたい。

「言いにくいこと」を伝える場面ほど感情的になりやすく、冷静になりにくい。

感情はあり過ぎてもなさ過ぎても気持ちよく伝わらない。

日ごろから気持ちのいいことばのやりとりをするには、失敗しても冷静に、いつも誠実でいることしかできないのではないかしら。

それができたら苦労しませんが。

裏技やテクニックがあるなら教えてほしい。

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