「読む力」読解力をつけるために最初にやりたい基本のことは音読です。
教科書を音読する勉強法は、昔から有効な方法と知られています。でも、覚えれば点数がとれる試験で評価される時代が長かったからでしょうか。
読む手間がずいぶんないがしろにされてきたように思います。
でもここにきて、ふたたび「読む力」が注目されてきてるのです。
しかもその基本は、黙読ではなく音読にあることをご存知でしょうか?
「読む力」は音読すれば一目瞭然
目で読む黙読ではなく、わざわざ声に出して読むのは、佐藤優氏によると、読み飛ばしを防ぐためです。
黙読すると、読めない字はもちろん、意味がわからない言葉や文章があっても、何となく読み進めてしまいますが、音読ではつっかえてしまって進めません。
音読は、理解できないところがはっきり自覚できる方法なんですね。
つっかかったところは自分で調べ、繰り返し音読すると、理解が深まることが実証されています。
佐藤優氏は
新開陽一ほかの『近代経済学』を読み、なかなか理解できなかったので、音読してカセットに吹き込んだことがあります。さらに、それを聴き直しながらもう一度本を読んでいった。これは非常に効果があり、黙読だけの読解と比べて格段に理解が深まりました。
とあります。
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言葉の森では、長文課題を繰り返し音読する勉強をすすめています。受験生は過去問の音読です。
読解力は難しいぐらいの文章を読むほうが力がつくと言われているので、すらすら読めないからといって、いちいちがっかりする必要はないんですが。
毎日あたりまえのように読んでる新聞記事、いざ音読してみたらスムーズに読めない記事がけっこうあるんです。
とくに政治経済欄、意味がわからない言葉や読めない言葉があっても、説明やふりがながないこともよくある。
わかりやすい記事を心がけているはずの新聞があえて説明していない事柄は、知っていることが前提になっていることだからであり、ふりがながない漢字は常用漢字で、読めて当然とされている漢字だからです。
新聞記事はこれまでのいきさつがわかっていないとちんぷんかんぷんということもざらにあります。
となると、これはちょっとがっかりしないといけない事態。
音読してみたら自分の「読む力」がはっきりします。
一度お試しを。
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