読む力を伸ばしたいなら、難しい文章の本を苦労しながら読むのがいいようです。
おもしろいからといって、同じ作家や同じジャンルの本はいくら読んでも大して実力は伸びないとか。
このあたりがよいのではないかと思うものをあげてみました。
隙間時間で読むなら問題集読書
まとまった時間がとれない忙しい人には、大学受験用の国語の長文問題の読書がおすすめ。
問題は解かず読むだけでいい。
質のいい文章が偏らずに読めます。
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基礎がためしたいなら教科書読書
読み物としては高校の歴史がよさそう。
佐藤優氏は学び直しに『もういちど読む山川倫理』を推薦しています。
じっくり取り組むなら古典
古典といっても『源氏物語』など日本のものに限らない。
長年読み継がれている本のこと。
マルクスやヘーゲルなど難解なものが多い。
わたしはレヴィ・ストロースの『野生の思考』に二度挫折しました。
それで構造主義関連の本を何冊か読んでみたものの、なおピンとこない。
それでやっと教科書レベルの基礎知識がないとわかりました。
自分の読解レベルを確かめるのにいいかも。
学校を卒業して試験がなくなったとたん、勉強したくなるおとなは少なくない。
知らないことを知ることは、ほんとはおもしろいことだから。
テストがない小さな子どもたちも学ぶことが大好き。
勉強は自主的にするのが一番楽しいし身につくのよね。
わたしももう少しマシな文章が書きたくて読書に力を入れてます。
問題集や教科書、古典の中から、興味を持って読めそうなものをライフスタイルに合わせて選びたい。
ちなみにわたしは最近、日本の古本屋で『ヘーゲル精神現象学の生成と構造 上下』を購入しました。こういう学術書は、amazonより日本の古本屋のほうが断然いいのが安くで入手できるのでおすすめです。
現在『寝ながら学べる構造主義』を読書中。
これは、これまで読んだどの本よりもわかりやすい入門書でおもしろい。
あとがきに
レヴィ=ストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っており、バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っており、フーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした。
「なんだ、『そういうこと』が言いたかったのか。」
べつに哲学史の知識がふえたためでも、フランス語読解力がついたためでもありません。馬齢を重ねているうちに、人と仲良くすることのたいせつさも、ことばのむずかしさも、大人になることの必要性も、バカはほんとに困るよね、ということも痛切に思い知らされ、おのずと先賢の教えがしみじみ身にしみるようになったというだけのことです。
とあり、難解な古典もこんなふうにまとめられてしまったら笑うしかないです。
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